おまけ

ストレージに高速アクセスするための方法を書いた。次は、容量を稼ぐ方法について考えてみよう。従来であれば、ディスクに書き込むデーターを、圧縮することで容量を稼ぐ分けだが、実際にやってみると解るが、テキストデーターや、特定パターンが並ぶファイルであれば、容量を10分の1に圧縮することが出来る。しかしながら、音楽データーや映像データー、バイナリーデーターなどは、良くて2割減。下手すると返って容量が増えることも少なくない。
そのため、ディスク圧縮は大きな容量を得ることには繋がりにくい。
ここでは裏の方法を考えてみたいと思う。真似しようと思っても、真似できないと思うが、実行する場合は自己責任で。
まず、ハードディスクの製造方法について考えてみよう。ハードディスクは、先ほども書いたように、中にある円盤のサイズと数でディスク容量が決まる。この円盤のサイズにポイントが有り、通常の製造工程に於いて、片面のみや両面のみと言ったように、使い分けながら製造素されることは少ない。つまり、片面容量320Gバイトの円盤だったとして、それを両面2枚使用して、1.2Tバイトのハードディスクを製造することになる。また、同様に640Gバイトのハードディスクも製造される。このとき、製造原価として考えるなら、1.2Tのディスクよりも、640Gバイトのディスクの方が、物理円盤の数が少ないため、安価に見える。しかしながら、それぞれ個別に、製造ラインを構築することを考えた場合、これらのディスクは、1.2Tのディスクとして製造し、後ほどファームウェアを変更する事で、容量を減らした方が簡単に行える。
ハードディスクには、パソコンと内蔵データを通信するための信号線をハードディスクそのものの設定を変更したり、ファームウェアを書き換えたりする信号線として使用する仕組みが含まれている。この信号線を利用し、専用ツールを用いることで、簡単に、640Gバイトのハードディスクを1.2Tバイトに変更する事が出来る。当然だが、パーティションをいじることになるため、既に書き込まれていたデーターは消去される。実行される際には、十分注意されたし。